カテゴリー: Shovel rigid オーダー埼玉県Sさま
オーダーSさま&日々の作業
バイク乗りには最近暑すぎて大変ですね汗
ある程度年式の古い車両はオーバーヒートなどのトラブルご注意下さい。

まずは日々のグッディーズから
883車検、いつもありがとうございます。

マフラーぐらぐらなので点検すると↑ボルト折れ
折れボルト抜きとり(これが大変)

マフラーステーにもダメージが汗


ステーは作り直してこれでバッチリ🎵

別車両1200s車検🚗🔍️

アイドリングの不調はホース劣化によるエア侵入。
絶好調になって車検もクリア🎵

進行中のW650PROJECTチラ見せ
こちらはまた別の機会で製作過程ご紹介したいですね!
続いて最近のメイン作業はオーダーのSさまショベルリジット製作です。

オーダーSさまの下準備でお伝えし忘れていた部分、ミッションです。

(写真↑はお借りしした別車両)
細かく作業を説明すると膨大な量になってしまうので今回は重要部分だけ。
写真上のようにギヤにマークを付けて、なにをしているかというと
ギヤの歯の数を数えています。
というのもショベルヘッドと一言でいっても様々な年式とモデルが存在します。
そして実はモデルによってミッションの仕様が異なります。
ミッションの分解整備ついでにギヤの歯数を町乗りで乗りやすいものに変えてしまいます。
特にFLHモデルは乗りにくい気がします。
例えるならママチャリ。めちゃくちゃこいでも進まないあの感じ笑
何故かというとFL系はサイドカーをひっぱる為に軽く走り出せるよう、ママチャリ設定になっているんです。
でもサイドカー付ける人ほぼ居ないので笑
ギヤ比は変更しておいてあげると⭕です♪

シャフトは新品にして対策を打っておくことでチェーン部分のオイル漏れは激変します。
ここのオイル漏れは後ろのチェーンでオイルを撒き散らしてズボンにオイル汚れが飛んだり厄介なので。。。

では車体に戻ります。
はい、いきなりマフラーが2in1になってます笑
どーしてもこのバイクにはこっちだよね、と思い、作り直し。シンプルでいい感じだと思います🎵

バッテリーは今一番信頼のあるショーライバッテリーで♪
キックオンリーでしたら小さいバッテリーでも問題ありませんが、小さいバッテリー=すぐ充電満タン→空っぽ→充電満タンのサイクルが早く、その充電量を制御しているレギュレーターという部品が忙しくなるので壊れやすくなる、というデメリットが有ります。

ロッカークラッチはペダルの高さを加工して純正ルックでカッコいいまま、踏みやすい仕様に。

車体はそこまでピカピカに仕上げるわけではないですがピーナッツタンクの上面はそのまま塗装するとおしりみたいな縦の凹み?がカッコ悪いので修正しておきます。


いよいよ折り返し地点でしょうか。ここからが長い笑
外装のペイントもハーレーロゴとかもカッコいいんですが、ちょっと見飽きてるので辞めておきます。
イベントなどでずらりとバイクが並んでも一目で自分のバイクだと分かるのが良いかなと。
勿論奇抜にならずに笑
どんな仕上がりになるか楽しみですね☺️
オーダーSさまショベルリジット製作その2
サボりがちなブログなのでスマホからのアップを試みてます!
なので読みずらかったらすいません汗
オーダーSさま車体製作編です。
まずは既存の穴を埋めて綺麗にスムージング



オーナーさまの好みを聞いてあとはお任せな感じなので今回は↑なバランスで👍️
既にカッコいい笑
小ぶりなタンクを使用しますが高さを抑えてボバーの要素を取り入れていきます♪
タンクはバランスをとりたい為にポン付けはせずステーを製作し直しました。どうせならとここもレーシーな感じが出るように♪
今回ピカピカなチョッパーではなく、雰囲気のあるヴィンテージボバーなチョッパー?をめざしてます。
よくわからないけどオーナーさまが求めてるものに最終的になるのでご安心を笑

雰囲気があるヴィンテージパーツを使えば早いですが、うちはそういうことはあまりせず、
ヴィンテージ感が出るようにと願いながら各パーツも製作。
この辺もテーマが決まってないとブレがち。

テールランプ関係はおまわりさんにも優しい仕様笑
実は古いハーレーのセンタースタンドをモチーフに各ステーも製作してます。
最終的に色も入ればかなり雰囲気出ると思います。
ハンドルはもう少し低くてナローな方が似合いそう。

シートはワンオフする事が多いですね♪
「リジットの乗り心地はどうなんですか?」というお問い合わせが多いですが
ちゃんとしたシートなら全く問題なし(*^^*)
リジッドフレームだとペラペラなサドルシートを付けがちです。お尻の痛さはそこに原因があると思います。
最低限の厚みのあるシートを製作すれば
シートによってはむしろサス付きチョッパーよりも乗りやすくなることもありますよ。
ホールド感も凄く重要で
お尻が滑って何度も座り直すようなシートは
無意識にハンドルにしがみつくように手に力が入り、乗っていて疲れます。
サスペンションどうのこうのよりもシートが大事です👌
シートにスプリングが付いているものがありますが、あのスプリングは飾りだと思って下さい笑

マフラーはちょっと変わったサイレンサーにして2本出しが似合うと思い製作
かっちり綺麗にしすぎず、荒々しさを出せばいい感じになるでしょう♪
全体的にかなりコンパクトな車体になりそうです。
全体的に色が入ればカッコいいバイクになっちゃいそうでこれまた楽しみです(*^^*)
オーダーSさまショベルリジッド製作

お待たせしております。オーダー車両Sさまのショベルリジッド製作の様子をご紹介です。
内容が多すぎるので要所をピックアップしてご紹介。

まずはエンジン分解、点検。オーバーホールプランを検討します。

組まれていたバルブは摩耗が見られるため交換

当店では↑のようなバルブシールは短寿命、トラブルも多い為使用しません。

↑これも使用しません。基本的な考え方として長寿命でトラブルを最小限に抑える方法を常に選択していきます。
それ故にどうしても作業にお時間がかかってしまいますが全て最善を尽くすことで納車後のトラブルや不調等は皆無です。

エンジンの一番の軸となるクランク。それに本来は存在しないキー(左のシャフト)加工を施します。

これが本来は存在しないキー溝です。
ここはマニュアルですと半端ない力でネジ締めてね!じゃないと空回りしちゃうよ!って感じですが半端ない力で締めるといろいろ良くないよね、ってことでキー溝加工をすることによって半分以下の締め付けトルクでも空回りを心配することなく組むことが出来るようになって心臓部を精度高く組み付け出来る素晴らしい加工です。
締めすぎで歪んでしまっているものや、弱くて緩んでしまっているものを良くみかけます。
ここを後々やろうと思っても出来ません。


ケースのネジの面は綺麗に平になるように修正しておきます。

心臓部クランクのバランスを取ります。穴をポコポコ開けているのは重さを場所によって調整しているためです。
これによって回転がスムーズになり、不快な振動が無くなります。
振動がゼロになることはありませんのでご安心を(全く振動しないとなると皆さんが求めるハーレーではなくなる笑)
不快な振動とは例えば高速走行などで手が痺れてくるような振動です。バランス取りが無加工となると、「おきあがりこぼし」のようになります。
今の人知らないかな(笑)ググってね♪
ショベルの鼓動はビンビンに来ますよ♪

バルブガイドは長寿命の材質で一から製作。ガイドシールは現在の自動車と同じ構造のものを使用します。過去ブログご参考に。

ばねの力チェック。

カムのタイミングを見やすいこの状態でチェック。
このカムタイミングというものが厄介で、タイミングがズレていても普通に組めてエンジンが掛かってしまい、見た目ではわからなくなってしまいます。
ですがその後、謎のエンストが起きたり、エンジンが掛かりにくい車両になったり、それらはキャブの調整などを行っても改善されない為に不調に悩まされてしまいます。
点火やキャブの調整を行っても不調から抜け出せない場合はここからやり直さなければなりませんね。

ワープしてトランスミッションです。
弱いポイントのオイルドレーンを純正に拘らずに改造してしまいます。
ミッションオイルの交換の作業性が悪い為、ネジが斜めに入ったりしてドレーンのネジ穴を壊しやすい為、↑↑の真鍮のフィッティングを取付てホースを伸ばしてオイルドレーンを新たに設けます。
これは高年式のハーレーに採用されている方式です。
高年式に採用されているということはそういうことです。(笑)
純正に拘るよりも後々のトラブルが少ない方を選択します。

ワープしてドラムブレーキ。新品のブレーキだとしてもブレーキの研磨とシューの製作を国内でやり直します。市販であるようなリベット式↓のタイプは使用しません。
ドラムブレーキが効かないって話をよく聞きますが上記の加工でしっかり効くブレーキになります。


ここまで手を加えてますがオーナー様のご希望により見た目はヤレ感という。
バイクも男も中身が大事。
車体製作前の準備だけでお腹いっぱいですね(笑)
ですがご紹介できたのはほんの一部(リアルに3割程度)でこのような作業の積み重ねで膨大な時間が掛かってようやく当店が提供しているクオリティ車両になります。
ここから車体製作に入っていきます。
完成までお時間頂きますがよろしくお願いいたします。
なるべく詳しくない方にも思いが伝わるように分かりやすい言葉を選んでみました。
車体製作編もお楽しみに♪