世間ではPAYPAYだ何ペイだ騒いでますが、なぜか当店のお客様には超アナロギーな方が多く、(そういう自分も世間から取り残されたアナログ人)LINEすらやってませんという人の多さ。。。
近所の人ならいいんですが、当店では遠方からのご依頼も多いのでブログ利用して業務連絡。
電話だけじゃ伝わらんでしょ。
普段このブログは過去の整備を載せてますので、載せている記事はすでに納車済みの車両ってケースが多いんですが、今回のは業務連絡も兼ねてますのでタイムリーです。。。
まずいきなり今回の不具合のメインから。
ヘッドガスケットの抜けです。本来密閉されているはずの青の部分がオイルまみれです。
原因は恐らく安物の粗悪なガスケットの使用だと思われます。分解時にヘッドボルトの緩みは感じられませんでしたし。
バルブが真っ白です。セッティングが薄すぎると思われます。アイドリングしないのもキャブのセッティングが関係しているでしょう。
前回の修理がエキゾーストバルブのみだったようでインテークバルブにダメージあり。
せっかくバラシたのだからどうせなら同時にやってしまえば良かったのに。
ピストンは再使用の可能性があるのでこの時点ではダメージを与えないように自作ツールで分解。
その際はピストンを温めて熱膨張も利用。
シリンダー測定結果は良好。
ですが気になる縦キズあり要相談ですね。
カムはHカムでした。参考までに。
スラッジ凄いけどオイルポンプコンディション良いです。ここは助かりました。
ただしシャフトは摩耗がありますので交換したほうが良いですね。
タペットローラーにガタがありますのでここは絶対やりましょう。
走行中にベアリングがばらけた車両を何台も見たことがあります。
ベアリングの破片がオイルと一緒にまわり、オイルポンプやブリーザーを次々に破壊して最悪クランクケースが。。。となる前に。
カム周辺もご覧の通り。カムカバーガスケットを見ると左下のちっちゃい部屋がありますね。ガスケット不良で大きい部屋と左下の小さい部屋の気密が保たれていないとこれまたブリーザーからのオイル吹きが起きたりします。クリーニングしてニューガスケットで組んであげましょう。
それとガソリンタンク内が非常にコンディション悪いです。旧コーティング剥がれ、錆、一番厄介なパターンですが剥離、錆取り、コーてぃんぐオススメです。
ざっとこんな感じですが、しっかり治せばバッチリ調子良くなりますよ♪
ご予算もあると思いますので再度個別にお見積りご連絡致しますのでよろしくお願いいたします。