(専門用語で分からないことはいずれかのSNSからお気軽に質問してくださいね♪)
最近立て続けに入庫していますクラッチのジャダー修理。お悩みの方が多いようでご紹介いたします。
まず前提として「クラッチのジャダーは必ず治ります!」
その方法は。。。。グッディーズにお問い合わせください(笑)
すいません、それだとブログ終わってしまうので。
そもそもクラッチのジャダーとはなんでしょう?ってことですが、バイク限らずマニュアルミッションの乗り物はまずギヤを入れるのにクラッチを切って動力を遮断、シフト後にクラッチを徐々に繋ぎながら(半クラッチ)走り出します。
この半クラッチの際に、動力がスムーズに繋がらずに「弾かれてしまう」っていうのがジャダーという解釈で良いと思います。(その他あれば教えてね♪)
そしてこのクラッチのジャダーに悩まされているオーナー様がけっこういらっしゃるようです。何度修理しても良くならないとか。
その原因は大体これです。
「クラッチのジャダーの原因がクラッチ以外の場所にあるから」
えっ、マジで? そうです。マジです。
何度もクラッチ盤を変更してみたり、組み方を工夫してみたり、クラッチの引っ掛かりそうなバリをいくらスムーズにならしたとしても
そもそもジャダーの原因がクラッチにない場合、治りません。。。悲しい。
じゃあクラッチ以外にどんな原因があるのか?
それは「マッチング」です。
ケース①
ストローカーエンジンのショベルリジッド
ジャダーが気になり修理依頼。ついでにFスプロケットのオイル漏れ修理
これは走っていてこうなったわけではありませんよ〇
預かり点検後クラッチのキーがブチ切れて回転、クラッチハブが焼付いていることが判明
専用プーラーでも外せない為、切断除去しています。
外す前に上から覗いた図↑
そーなるとメインシャフトはアウト
ミッションバラシてメインシャフト交換です。
ついでに4速のブッシュを入れ替えサイズ合わせ。(最後に動画あり)。
ここのクリアランスが重要でここがバッチリだとスプロケットからのオイル漏れが激減。
外のオイルシールでどうにか止めようとしてもなかなかオイル漏れが治らないのはここのガタが原因です。
今回はジャダーのお話なのでT/Mの話はまたの機会に。(ギヤが入りにくいとかもいろいろ治せます)雑(笑)
クラッチを強化ということでバーネットクラッチ投入
オレンジが気になる方はブラストOFFしてシルバーに
別車両
カバーで隠すのも〇ですね。
ベルトがキュルキュルうるさいのはアライメントが出ていなくてシェルと擦れてる(光のとこ)場合が多い~
アライメントばっちり確認して組!社外の高性能クラッチでジャダとはおさらば~
試乗してバッチリ〇お客様も大喜びで良かったです♪
シャフトのダメージが無ければもっとすんなり治りましたね。
ケース②
S&Sショベル リジッド
ジャダーが気になり修理 ついでにFスプロケットオイルもれ修理
ジャダーが出てると気分が乗らない。。。
分かります。分かります。
気分だけでなく、ジャダが出ている場合クラッチキーに負担が掛かかってます。。ケース①のようにキーが破損する前に早めに改善しておくのが〇ですね。
クラッチ盤もなんやかんやしましたがこちらは車両によりケースバイケースでご紹介は控えます。まぁでもあまり特別なことはしていません。
聞き取り調査をして現状最高速000Kmでるけどそんな走りはしません、ということですのでFスプロケットを23から22に変更(現状のチェーン長さも考慮して)Fスプロケットで対応するか、Rスプロケットで対応するかは車両によりケースバイケースですがこれによりジャダとおさらば~
????
試乗してバッチリ〇お客様も大喜びで良かったです。なんせ長いことジャダにお悩みでしたようで。
ケース③
ストローカー組み込みパンヘッドチョッパー
噂のNSG組み込み依頼 ついでに気になるクラッチジャダー相談
私もついでのジャダーの方が気になるというかそっちの方が優先事項かと思い点検をご提案。
キーが無事ならいいけど~と
こちらもT/Mからやり直すことが確定。プラス社外クラッチで強化していきます。
はい!本題に戻ります!
この三つのケースの共通している点は
・エンジンがハイパフォーマンス
・ファイナルギヤをハイギヤ化(最高速重視)
の上記二点とクラッチのミスマッチ
ということなんです。
ハイパフォーマンスエンジンとハイギヤの組み合わせがどういうことかを自転車で例えますと
足バキバキの競輪選手(Eg)がハイギヤのピストバイクに乗っている感じです。
ペダルがめっちゃ重いんです。それでも足バキバキの競輪選手なもんで走り出せちゃう。。。
ペダルも強化しないとチェーンも飛びそうだしペダルが壊れちゃーう!!
あるいはこの競輪選手ママチャリに乗ってもらえば、スイスイ走り出せてペダルも安心♪
このペダルこそがここでいうクラッチですね。
ハイパフォーマンスエンジンとハイギヤの組み合わせで「ペダルが重い」ので弾かれちゃう(ジャダー)のが原因なんです。
そもそもクラッチにかなり負担が掛かっている状態です。クラッチのプレートやディスクの状態は関係ありません。
ハイパフォーマンス化したエンジンとハイギヤ化、そしてクラッチは50年以上前の機構のまま。。。というのはなんとなくミスマッチなのは分かりますね。
なので
オーナー様の乗り方とお好みでトータルバランスコーディネートをする
がジャダーの当店の治し方になります。
↑は歯車比で減速比計算
ベルトの種類なんかも見た目だけで選びがちですが2インチと1.5インチで減速比が違う。(クラッチ側のプーリーサイズを見比べると違いが分かりやすい)
・エンジンの仕様
・プライマリーの種類
・T/Mの1速ギヤ比(FLモデルとFXモデルで異なる)
・Fスプロケットサイズ
・Rスプロケットサイズ
これらの組み合わせで何十通りものセッティングがあります。
故にジャダーの原因や修理方法もケースバイケース
カウンセリング(乗り方や見た目の好み等)後に車両を点検させて頂いて最短、最適なジャダーの修理方法をご提案いたします。
クラッチはアフターマーケットに出ている社外クラッチのほうが性能が良く、社外クラッチへ交換だけでジャダーの改善は見込めますが、
純正クラッチのルックスや雰囲気(カラカラ音)を変えたくない方は純正クラッチのまま、いろいろ秘密の対策して修理します(笑)
とにかくジャダーは治ります♪ サクッと直して本来の走りをお楽しみください(^^)/
インスタグラムのハイライトにもまとめてありますので是非ご覧ください。
冒頭 4速ギヤのガタの無さを伝えたい動画
1;15~ クラッチのシェルがピタッと止まるのがクラッチ切れ完璧な証拠。純正クラッチでも実現可能。
ちなみに1速に入れるとき「ガチャン!」とショックが多い車両はクラッチの切れが悪い場合の症状。ミッション内部のギヤ類に負担が掛かり、あまり良くはないです。
シェルがピタッと止まる完璧なクラッチの場合は1速に入れるとき「入ったかどうか分からない」ぐらいです。
ちなみにちなみにクラッチの切れが良すぎてピタッとシェルが止まる場合「クラッチの切れが良すぎてギヤが入らない」とうことが発生します(笑)
これは自動車などのミッションにはある「シンクロ機構」(シフト時にギヤ同士の回転差を調整する機能)がバイクのミッションにはない為です。
そしてそのシンクロ機構を「オイル」が代役してくれていますが。。。
みんなオープンプライマリー(湿式⇒乾式クラッチ)にしちゃうので(;^ω^) それは故障ではなくそうゆうものです。乗り方で改善出来ます。
今日はこの辺で♪
沢山お話したので気になることがあれば聞いてください〇
え~~~
クラッチのジャダーは必ず治ります!本当の原因は「マッチング」
でした〇