ジョインツ2022出展
四速フレームベースにフレームは大きな加工は行わずに製作しました過程を少しご紹介。
オーナー様は当初お客様からのご紹介で不調のため持ち込み修理で入庫
その後も不調。不調。。。。不調続き(;^ω^)ですが何度かグッディーズにピットインしていくうちに入庫しなくなりました。
「便りがないのが良い知らせ」
と思いきやとある日にまたご相談ありますと
また故障?と思いましたがそーではなく。
「バイクは絶好調なんですが、なんかスタイルが決まらなくて。中古で購入したために前のオーナーの色も強いし。」
しっかりご予算を組んだ持ち込みフルカスタムのご依頼でした。
しかし、オーナー様が理想としているスタイルがリジッドフレームのスタイルでしたので。
「四速フレームでそのようなスタイルは不可能ですし、目指すべきではありません。」
とお伝えし、買い替えのご提案もしましたがその考えはなく、あくまでも今まで乗ってきたこの車両でとのことでしたので、
「四速フレームで徹底的にバランスを追及しましょう」
と、また簡単に言ってしまったことからスタートしました。笑
いきなり頼まれてもいない純正タンクでどうにかしようとしている図↑
後ろにあるお持込のシーシーバーは材質がステンレスだったのと仕上がりが良くない為却下。
次第にオーナー様も口出ししない方が良いですね(笑)とおまかせになりました。
車両製作方法は様々ですが
①なんとなくご希望のスタイルとバイクの乗り方、ご予算など打ち合わせ後、あとはおまかせ。
②オーナー様が部品を持ち込むなどしてオーナー様監修のもと製作
と大まかに二パターンです。
どちらが正しいとかはないですが、今回①にさせて頂きました大きな理由はバランスの追及です。
カスタム車両製作で”バランス”はとても重要な要素であり、今回の最大のテーマでした。オーナー様監修ではバランスの追及が難しい為に今回もおまかせでやらせていただきました。
勿論了承の上ですよ(笑)
それとおまかせカスタムの場合はオーナー様の体格に合わせたピッタリのポジションやシートのお尻のフィッティング具合みならず、オーナー様の性格やキャラとかも考えてピッタリハマる車両製作を心掛けてます。時間を掛けて製作することはそういう良い面もあったりします。
オシャレは足元から。そしてカスタムは整備も兼ねますがグッディーズ流
Fミニドラムで固定方法も一工夫しました。ブレーキロッドが目立たずにもはやスプールハブのようで素敵ですやん。
リアは定番丸スイングアーム化。
足元決定後に
タンクバランスを追及
考え抜いた結果、フォークに合わせた幅詰と、更にバランスを追及して長さ詰め。何度も確認して
「やっぱり少し短い方が良いなぁ」と
めんどくさいに打ち勝って加工開始(笑)
めんどくさい。。。はいろんな可能性を潰してしまいますから。
切り抜いた部分長さ三センチぐらい詰めたでしょうか。
もう次回はやりたくない(笑)
しかしこういった見えない苦労が他車と差を付ける。。。はず(笑)
そこから更に視覚効果を狙ってサイドをエグリではなく?段差加工?
タンクにそーとー時間と労力を費やしてますが、それもタンクが重要な要素と考えているためです。
キャップは耐久性というよりかは雰囲気目的で純正風プレス加工溶接
出来た!タンク単体だとピンと来ません。
大事なのはバランスバランス。
フェンダーもなんてことない感じですが手間かかってます。バランスバランス。
持ち込み却下CCBに負けじと
僕だってネジレルさ!!
左側はメッキ処理準備のため研磨まで済ませた状態です。
これがもう二度とやりたくないNo1に輝きました!
ハンドルも。。。
ハンドメイドに拘るショップ=めんどいのオンパレード
でもそれでも辞めないのは9割辛くても最後の1割が何事にも代えがたいオーナー様の最高の笑顔があるのを知っちゃっているから。
後で車両を見ても
「あーもうちょっと頑張ればよかったなぁ」とは思いたくない。形として残ってしまうゆえ。
下地まで自分でやるのには訳があって
タンク製作など板金作業の自己採点のようなものです。この辺はまだまだ精進が必要です。
フレームの大きな加工は一切行っておりません。タブ等のカットも既に行われていたため今回のカスタムでフレームはNOタッチです♪
バランスの追求。オーナー様のキャラクター。跨ったときに完成。
この時点でシートの座り具合とかステップ位置も確認してもらいます。
バイクの好みは人それぞれ。乗り方やライフスタイルも。
蝶々の羽ばたきが、ブラジルで竜巻になるかもしれない。。。
カスタムってホント紙一重。
外注作業後、折り返し地点
どのような仕上がりになったかは
2022/5/8に開かれる
ご確認くださいませ。