約7年ぶりの眠りから復活作業のご依頼です。以前は調子良く乗っていたそうですが年数が経過してますのでくまなくチェックしていきます。
クラッチシェルの内側がりがりですね。ここはシェル交換、ではなく、一番奥をスティールプレートにしてクラッチディスクの枚数を変更してしまう裏技で対応。シェルを交換しなくて済みます。
センターのプッシュロッドシール、おそらくシールを二つ入れているんですが、プッシュロッドが届いていないので意味ないですね。ググるのも便利ですが、よく観察して良く考えて作業するのが大事ですね。
ハブナット修正
シール交換はSSTを使用してマイナスドライバーでガンガンやったりしてケースを痛めないように作業しました。
取付はトルクレンチで。メインシャフトのキー溝が衝撃で崩れたら。。と思うと恐ろしくて僕はインパクトレンチは使えません。。
リクエストのシール交換&25T!!クラッチはジャダ対策済み。
シフター類ガタガタでカラー製作。
以前は真鍮ブッシュ&オイルレスでした。ロッカークラッチも軽くなるように加工。
持ち込みのEキャブに変更。落下によるものと思われる歪みを見逃さず、修正&OHしてから取付。
クラッチを調整しようと思ったらうまくいかず、キックカバーを開ける羽目になり、で、開けたらこの状態。定番のクリップ外れですね。
社外ミッションで爪の高さがうまく調整出来ないようですね。調整した形跡すらありませんが。。
ワッシャー製作、爪加工して爪がクラッチのど真ん中にいくようにセッティング。
爪が硬くて削れないので超硬エンドミル使いました。
ドラムボルトが緩んでいたので増し締めしたら折れました。おそらくブレーキを踏むたびにガタがあるので負荷がかかっていたのでしょう。ここはズレないようにテーパーのボルトになっているのに緩んでいたら元も子もないです。
まぁ次から次へと出ますね。そのほとんどが人間による災害じゃないですかね。
それでもなんとなく走れちゃうのがハーレー?壊れる、金かかると評判が悪くなるのは可哀想かな~。
点火、プッシュロッドも調整し直して車検取得。まだまだ手を加える余地がありましたがひとまず完成。ご依頼ありがとうございました。