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2025.08.01

77FXS ローライダー 初診点検 車検整備

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名車 77FXSローライダーの整備依頼です。

購入後、輸入新規から3年車検、まともに乗れたことがなく、乗ってきてもらうのが不可能なほど不調とのことで、初めましてで車両引取りピックアップです。

うちのブログを見てご依頼くださいました。ご覧いただきありがとうございます。
何故か当店、ローライダー多め(笑)

絶不調ですが辛うじて始動、発電状態は先に確認しました。
整備が後から追加、追加とならないように、最初のお見積の精度を高めていきます。

レッカーの要因の一つのFブレーキオイル漏れ

ブレーキは最優先事項です。チェック。

 


初診点検のエンジン不調修理はバルブタイミング調整からお願いしております。

理由は過去ブログにて

 

 

77yは切り替わりの年式ですので部品注文の前に現物チェック

 

本来必要の無い溶接固定が。。。。されている。。。。

そしてハイカムが入っていました。今回はオーナー様がハイカムを求めていませんので、ストック同等に変更します。

エンジンOHと一言で言っても内容は様々。そしてアメリカでは基本「エンジンを分解して同じように組む」という考えはないようで、かなりの確立で輸入車はハイカムやボアアップなどのパフォーマンスアップが行われるケースが多いです。

そして購入時もそのことを把握していないことから、販売店ではエンジンのチェックをしていないということでしょう〇

でもグッディーズに来たからもう安心ですね♪

 

組立は時間が掛かるのは当然のことですが
素性のわからない車両は、分解も時間がかかります。(正確に言うと時間を掛けて状態を把握しながら分解する)

ポイントのガスケット干渉、これは抵抗になるのでエンストの原因にも!

 ダイナSにした場合はガスケット不要なので取り除きます。このガスケットはオイルではなく、水侵入対策です。ポイント点火は必要ですが、ダイナS化した場合は不要になります。

タイミングホールも直さなければ。

 

プッシュロッドはソリッドでした。これ自体は問題ありませんが、ソリッド用のオイルライン加工が未実施でしたので作業します。

タペットローラーは粉砕するとオイルポンプに回って厄介ですので、整備履歴がわからない場合は交換。グッディーズでリセットします。

こちらがソリッドオイルライン加工

OK

カムベアリングもリセット

溶接固定を除去してやっとスタートライン

このバルブタイミング作業が重要で、これがズレていると、いくらキャブ調整してもよくなりませんので納得できるまで何回もやり直します。

その辺は最後のストーリーをご覧ください。

もちろんNSG!

ケイヒンバタフライのセッティングはリバーブさまに依頼して作ってもらったジェットで♪

たまぁに、というかまぁまぁな確立で見かけるブレーキパッド全周面取り加工
これはしないようにしてください〇
理由はいずれ。。。。といつも後回しにしている気がするのでご説明

パットが減るたびに常に錆ている部分と接触し、ずっとブレーキ鳴きが発生。最終的には角当たりして引きずり発生。いいこと無いですね。余計なことせずにそのまま組んでください〇

 

 

もしくは面積も考えつつ、両端のみ面取りを行うと非常に〇です。

 

 

キャブのフィッティングが適当なものをぶち込んてあって、リペア用のフィッティングも既にガバガバ。

そこも上手いことやっておきました。

すいませんブログ雑になりがちで(笑)
最近スタッフさんも含め、ガンガン作業やっていて全部ご紹介しきれません。

 

初始動もNSGのおかげでエンジン温度も安定しています。

テスト走行でクラッチの滑りが気になって再確認。

オーナー様からゴーサイン頂いてからクラッチもアップデートします。

クラッチは綺麗に当たってなかったようですね。それでは力も伝わらない。

 

ハンドクラッチの方にオススメのプロクラッチへ。
プロクラッチは組む時のワッシャー調整が肝!それ次第でとても軽くなるか重くなるかが分かれるクラッチです。

ボリューム満点作業で長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さった方はもしかして同じようにショベルヘッドの不調でお悩みではないでしょうか?

インスタグラムストーリーから仕上がりをご確認ください♪
うちのfxsローライダーと同じぐらい絶好調になりました♪

オーナー様ご依頼ありがとうございました。
本来の性能をお楽しみ下さい♪