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2024.09.12

転ばぬ先の杖   ~FXS80LOW RIDER~ トランスミッションオーバーホール作業

エージーズ

さま主催のエジフォルニアキャンプに参加してきました!

今回は出店ではなく、お店をお休み頂きましてキャンプしに行きました。
キャンプは久しぶりというか、マイテント利用2回目のキャンプ初心者です(笑) スタッフのマメさんがキャンパーなので心強いというかテント設営もほぼ丸投げ(笑)

でもみんなで夜はバーベキューでワイワイ♪ いつものグッディーズお客様に遭遇したり、「インスタ、ユーチューブ見てるよ~」なんてお声がけ頂くことも増えて嬉し楽し。
他業種のショップさまともいろいろなお話出来ましたし、来場するたくさんのバイカーさんも見学出来てカスタムのお勉強にもなり最高でした。
エイジさん楽しいイベントいつもありがとうございます♪

たっぷり充電完了しましたのでお仕事の方へ。はじめましての他店購入のローライダーさま ミッションオイル漏れ(入れたオイルが全て出てしまうほど重度)で入庫です。

 

初診となりますのでリクエストの前に一通り車体を点検。プラグの状態はあまりよくありませんでした。オイル下がりでしょうか。

リアブレーキはセットアップが悪く、引きずり状態のまま走行したためディスクローターが熱変形。

ブレーキは重要ですので今回一緒に改善しましょう○

ミッションをバラシていきます。外観はなかなかな状態で新車時からほぼ手が加えられてないことが想像できます。

分解を進めてオイル漏れの原因が分かりました。シフタートップ(上写真)の取付ボルトの頭が折れ(青マル)落下。ギヤとケースの間に挟まりケースに穴が空いてしまったようです。

このようなトラブルは私も初めて診ました。
前作業者がオーバートルクで締めすぎ? ミッションの外観からもその可能性は低いので単に金属疲労ということでしょうか。いずれにしても年数の経った車両のチェックの必要性を感じました。

修理方法はケース交換を含むOH作業となりました。

中古ミッションの載せ替えが早くて楽ですが、同じようなリスクがあるので当店ではそのような対応はしていません。

新品ミッションマルマル載せ替えもあまり選択しないですね。新品部品も最近は精度に心配を多く感じることがありますので。

オーナー様が長く安心して純粋にライディングを楽しめることを最優先で作業進めさせていただきます。

 

 

まずは折れ込ボルトの抜き取りから(この時点でもう1本もボルト折れました。金属疲労の可能性大ですね)

今回はナット溶接の方法で

何とか摘出。まずは第一難関クリアです。

ギヤをアンドリュース製 クロスギヤセットに変更です。

当店では定番メニューです。

こちらはググってもらえばいろいろな情報が出ていますので割愛しますが、ギヤ形状が当時物よりも大幅に改善されていてスムーズなシフトチェンジが可能になりますので、ここまでバラシたんですから絶対交換しましょう○

逆を言えばミッションを分解してもギヤ類の交換がなければ基本的にはバラす以前と変化はないということです。

各部チェック 格闘して 組み進めます。

インスタハイライト

こちら

も覗いてみてください。

懸念していた昨今の部品精度問題が的中。新品パーツが組付け出来ない制度のため要修正

地道にいくしかありません。

 

新品の四速ギヤ(写真上)には勿論新品のブッシュが組まれて来ますが、そちらは使用せずに再度ブッシュ入れ替え

サイズ合わせを人任せにせずに自分で1/100ミリ単位で追い込みます。

追い込む理由としてはこの四速ギヤが最終的に4速ミッションのウィークポイントであるフロントスプロケットのオイル漏れに繋がるためです。

 

対策品のシールを組み込みますが、そもそもシャフトのガタが大きい状態ですと新品のオイルシールでもオイルの通る量が多くなってしまいますのでオイル漏れが起きやすくなってしまいます。

当店では 新品のメインシャフト&新品のギヤ の組合せの場合でも「ガタ大」という判断です。

そのため上記のように新品部品使用の場合にもかかわらずブッシュ入れ替え作業をやり直して組付けます。

良いミッションのオーラ出てきました♪

長くなってしまいますので車体編は次回で○ 季節の変わり目で体調崩さぬように皆様ご注意ください。