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2021.04.08

ショベル リッチモンドカスタム&車検

車検前に待ちきれないということでリクエストのリッチモンドシフトカスタムで入庫しました。いつかはオープン化とのことで今回プライマリー外すし、二度工賃もったいないので今回一緒にオープン化オススメしました。

お持ち込み頂いた取り付けステーは転倒時にエンジン破損の恐れがあり、恐ろしいので却下させていただきました。

転倒時にガードになるように製作します。もちろんカッコも良く(・∀・)イイネ!!

ネジヘリサート加工は想定内

造った感ない感じで車両に似合うよう製作。売ってませんのでご注意ください(笑)

オープン化時にオイルシールを純正と逆に組み直しますが、すでに間違えて組んでありました。。。そのままで。

 

車検前に完成しましたが、納車後すぐにリアブレーキ引きずり、車検のタイミングなのでそのまま再預かり。。。

見始めるといろいろ出てきます。

預かり車両をよーくチェックして脅しのようにあれこれ作業を進めたほうが良いのか、否か、それをなるべく予算内に。。。この辺は永遠のテーマです。

 

聞けば以前ブレーキが効かなくなったことがあり修理経験があったそうで。。

 

オーナー様が気にならない些細なことでもお話してもらえると原因追究時間が短縮になります。特に謎のエンストや始動不良などは根掘り葉掘り事情聴取します(笑)

 

プランジャーのピンがボルトになってるのも嫌ですが、ステーの下が取り付けされていません。

フレームにあるはずのタブがカットされています。

隣にあった製作中のショベル。ここにタブが必要です。純正はもっと背の高いタブですが、なるべくオイルポンプのメンテナンス時に邪魔にならないようにスモールに。

フレーム固定の重要性、プランジャーがマスターシリンダーを押す力と同じ力がプレートに掛かります。(作用反作用の法則)下側の固定がないためプレートが逃げてます。ステップが動いているのがわかりますね。ミッションもこれだけ不可が掛かるとズレやすいでしょう。

力が逃げている分ブレーキの利きも悪いです。FXタイプコントロールに限らず、カスタムされたハイステップミッドコンなどは自分が見かけた限り、ほとんど同じようなことが起こっています。

もちろんマスターシリンダー側の固定も重要ですよ。そしてプライマリーベルトorチェーンの調整を考慮して長穴にする必要があります。ペダル側はプレートの穴が長穴になっています。

 

漏れてるのもアカンですが、なんか突っ込まれている??

ブレーキティーを支えているのはブレーキパイプ。。。

入れ込んだ棒の径がプランジャーと異なることから、店に転がっていた短いプランジャー取り付け→届かない→中につっこんどけ→ブレーキパイプのFXタイプは現在入手不可→短いので繋いじゃえ

といったところでしょうか?

ブレーキプランジャーが細いのは圧力を高めるため。スニーカーよりもハイヒールで踏まれた方が痛いのは圧力=力÷面積だからです。(特殊な人しかハイヒールで踏まれたことないと思うけど想像してください)

ただ、細いと軸方向以外の力に弱い。なのでピストンに窪みを作って力がブレないようにしてあります。

リアブレーキ一新が必要です。

錆も多く、直ぐに交換を判断。シリンダーをペーパーで磨いてバッチリになった経験ありません。

 

 

ヤレヤレ派の方や屋外保管の方に多いですが、何もしないと中も錆びます。過去に早く雰囲気を出したくて、雨ざらしにしてプッシュロッドの中が錆びつき、不調になった車両がありました。

ヤレヤレでもメンテは欠かさないでほしいです。どうしても屋外保管になってしまう方は、コマめなグリスアップをして赤錆にならないようにして下さい。スプレータイプのグリスと歯ブラシなどを使うと手も汚さずオススメです。

更に前期バナナキャリパーはそもそも構造上欠点がありますので交換。長くなってしまったのでその二に続く。