パンヘッド ハイドラグライド
停車中にオイルが至る所から漏れてオイルが減ってしまい、走行にも害が出るほどでした。エンジン自体は調子が良いので①エンジンOHまではやらない②予算内の中で③他にも悪いところがあればざっくり点検
という感じでご依頼頂きました。
至る所がオイルまみれでどこから漏れているのかよくわからないような状況な上にオイル漏れは修理したらまた別の個所から漏れるイタチゴッコ現象もありえますので注意が必要です。
徹底洗浄してから現状確認、オイル漏れ根絶を目指します。
数か所から漏れが確認出来ましたが、一番の要因はブリーザーからのオイルの吹き出し。。。ここのオイル漏れ要因はいくつかありますので厄介です。原因を徹底追及。
そもそもパンヘッドはエンジンオイルを垂れ流してチェーンを潤滑するシステム。調整スクリュー絞め殺してありましたが当たりが悪ければ漏れます。。。ここなのか?
クランクケースのギヤがある大きい部屋と左下の小さい部屋の気密が悪くても漏れます。ここなのか?
オイルスクリーン部品が足りてません。エンジン停止後にヘッドに回っていたオイルがケースに落ちてしまいブリーザーへ。原因その1です。
オイルポンプ 一見キレイですが、パンヘッドはシャフトにシールが付きません。チェックボールが悪い時もありますが、今回の一番のオイル漏れ経路はここでしょう。というか全部やらないとだめですね。
いろいろ考えてオイルの流れをイメージしながらチェックしていくので分解だけでも時間がかかってしまいますが、オイル漏れというのは再発の危険もあります。よく構造を理解しないまま、その場しのぎでオイルが止まっても完璧な修理とは言えません。
古いハーレーはオイル漏れは当たり前なんて耳にしますが、やはり漏れないに越したことはないですね笑
ただ構造上どうしても難しい部分もあるので神経質になりすぎるのも良くないと思います。うまくその辺とつきあっていけるといいですね!って感じの修理でいきます。なんか最後フワッと終わる笑