33.4ミリフォーク&ハンバーガードラム持ち込み、取り付け依頼です。
予想した通りそのままでは組めそうにないので分解点検していきます。
スポークが長すぎて飛び出した状態ですとチューブがパンクします。リムバンドは穴が空いていました。。。
このぐらいは想定内。。。いやっ、外かも。
せっかく時間をかけて錆と格闘しながら外していたのに最後の方でぽっきりと。その他も怪しいのがあったので潔く交換です。最初からサンダーで切ってしまえばよかった。。。
これは完全に想定外です。ハブの取り付け穴からクラックがはいってます。予定通りに進まなくてすいません。。。
しかもクラックが確認できたのは一個飛ばしの三つ並びという意味深な位置。
予想ですが、これは走行中にジャンプしたり、縁石に突っ込んだりしてホイールに強い衝撃を受けてクラックが入ったのではないかと。
スポークはクロスで張ってあるので一個飛ばしの穴に強い力が加わったのではと思います。
原因が分からないままだと怖くて使いたくないので考察します。
全体をブラストで奇麗にしてほかにもクラックがないか確認。
例の個所はうっすらとクラック二本確認出来ますね。ポロっといきそうですね。そのまま組まなくてよかったです。
ハブは溶接修理&ドラム研磨決定。ついでに奇麗にします。
Fフォークは片方のブッシングが抜けかかってました。そのまま組まなくて良かったです。
ここを緩める工具は製作。ここはすんなり緩んでくれて安心。
信じられるのは自分だけ?笑
部品に欠品や欠格がないかチェック。
山は越えたな~と思いきや、ステムのベアリングが固着して炙ったり叩いたりしても外れません。
1時間ぐらいハンマーでぶったたいたんですが、諦めてグラインダーで削ります。
中のシャフトを絶対に傷つけないようにと言っても中は見えないので削っている表面を見ながら削ります。
レースの厚みが薄くなってくると熱が逃げないので写真のように焼け色がつくようになったところでストップ!!
タガネで衝撃を与えれば、レースが、圧入の「圧」に耐え切れずに一筋のクラックが入ります。
レースは「C」形状になって広がることが出来るので、今までビクともしなかったレースがスルスル~
気持ちいい瞬間です。シャフトは無傷。錆が酷い。。。
これがどうにもならん時のやり方!!!
錆を落としてから塗装です。
時間掛かりますが見違えるほど良くなると思いますので楽しみにお待ちください。