FI車の誕生によって車もバイクも移動手段としてはとても便利なものになりました。冬でも一発始動、一年中調整不要、すぐにエンジン始動してすぐ発信。
ですが元々絶好調な乗り物を乗るだけでは物足りず、グズグズなビンテージをしっかり整備して絶好調にもっていくことの喜びと楽しさを知ってしまい、その普及活動に励み続ける代表ザックです〇
今日はヴィンテージハーレーにお乗りの方、もしくはこれから乗りたいとお考えの方へ、これを知っておくとかなり役に立つ、というかこれだけ知っていればヴィンテージハーレー乗れますよっていうスパークプラグに関するお話をします。
基本的な こう緩めて~ 締めて~ などは飛ばします(笑) 直接お客様にはレクチャーしますし、その辺にある情報なので(^^)
前置きが長くなりましたが、よく見かけるこんな画像。
燃料の調整が濃いのか?薄いのか?気になってしまいますが、まず最初にこう思います。
「あぁ、締め付けトルクが弱すぎる」と。
スパークプラグの締め付けの基本はワッシャーが潰れるまでしっかり締め付けることです。NGKのプラグを例にしますが、箱を見てみるとそのことが絵で記載してあります。
私の想像で文章を追加します。
①取り付け前にギャップが適正か確認してください。→これ以外に知られてないけど重要。
②最初は手で回らなくなるまで回して下さい。→いきなり工具を使って回してナナメにかんだりするとネジ山を壊します。
③そこから新品の場合は1/2~2/3回転ワッシャーが潰れるまで締め付けてください。再使用ですでにワッシャーが潰れている場合(矢印の部分)は1/16回転締め付けてください。
! 空飛ぶ乗り物には気を付けて?
なんです。新品と再使用で締め付けがかなり違います。
こんな感じで特殊なワッシャーが潰れるためです。
ですが、♯プラグ交換♯プラグチェックてな感じでちょっと覗いてみるとワッシャーが潰れていないことのなんと多いこと。ワッシャー付近までススで汚れているのもありますね。セッティングや火花うんぬんの前に圧縮漏れてると思います。
ネットの情報で「強く締めすぎるとネジ山を壊す」という意識のためと推測しますが、弱すぎても。。。
(このブログもネットの情報ですが)
新品プラグを締め付けるときはワッシャーが潰れるニュルーとした感覚と潰れきった後のキュッと締まる(ここは優しく)感覚があるのでそこまでしっかり締め付けましょう。それでネジ山が壊れるようならどっちにしろ修理しなきゃダメってことです。
また,プラグがカブっても清掃すれば問題なく再使用出来ますが、意外に重要なのは「ネジ部も奇麗にする」こと
かじり防止の意味もそうですが、ネジ部はアースポイントなんです。中心電極からスパークした電気は外側電極を通ってネジ部からエンジン⇒フレーム⇒バッテリーマイナスの順に電気が流れます。。
このネジ部がカーボンで汚れているとみんな大嫌いなアース不良で失火の原因にもなるんです。
いやいや、ちゃんと火花チェックしたっす。強い、青白い火花飛んでました。
と思っても良く上の写真を見てください。外側電極をエンジンに触れさせて火花のチェックってしますよね?
本来外側電極は燃焼室の中で浮いてますので、実際の火花とは異なる場合が出てきます。
電気さんはそこなら元気よく流れてくれるのに、その先のカーボンだらけのネジ部はすんなり通ってくれなかったり。
まぁ難しいことは忘れても良いので大事なことは「ネジ部はキレイに」ブラストが使えれば簡単ですが、ない場合がほとんどだと思うのでワイヤーブラシでネジ山にそってゴシゴシ清掃、(中心電極は傷をつけないよう注意)かじり防止剤も塗っておけば👍です。
(ブログ用に分かりやすく、と思ったけど写真は塗り過ぎかも笑)
上記二つは同じ車両同じセッティングです。
走る条件が変わると全然プラグも変わるという事です。
そのため、オーナー様ご自身でプラグ交換が出来るということは、物凄い価値が生まれます。(生還率が急増)
これはプラグがダメになってしまうパターン。見た目的にかぶってないように感じてもダメな時もあるんです。
なので、出先で不調で「プラグは大丈夫そうなんです!」と言われても「とりあえず交換してみてください。」と伝えます。
プラグ交換のタイミングは↑↑ これで確認してください。
いわゆる自己洗浄機能がまだ生きていれば、バーナーであぶった際に、黒ずんだプラグも白く復活しますが、もう限界です、って感じのプラグはバーナーであぶっても黒いままです。わかりやすい。
①にありましたプラグギャップ
実は新品そのままは純正マニュアルの数値より大幅に広いです。
イメージでプラグギャップは広い方がかぶりにくい、と思いそうですが、逆です。ギャップは狭めに調整してください(具合は写真ご参考までに)。かぶりの防止になります。
これは地面に落としちゃったやつ。これは×ですね。
今時、こんなバエない記事需要あります?(笑)
なんでこんなにもプラグのかぶりが起こるんだ?ということに関して言えば、冒頭でお伝えしたコンピューター制御でなく、アナログで行っている(キャブセッティングや冷間時始動のチョーク等)ためであると思います。
つまり、面白いってことですよ♪
最近、お伝えすることの難しさに直面していて、伝え方の工夫よりも実績でしょう!という結論のため、ブログも適当ですいません(笑)
全てひっくり返しちゃいますが、結論プラグの色味は当てになりません。真っ黒でOKもあれば、真っ白でOKもあります。目的は「キツネ色」にすることではないからです。
そして僕らが目指しているのはこれ
錆てますね(笑)
車検から車検まで一度もプラグ交換してない車両です。
うちのお客様でも数えるほどしかいませんが、こういう車両をバンバン増やさないとですね。ニヤリ
ご興味ある方は直接聞いてください(*^^)